外国人雇用のメリットと成功させる重要ポイントとは??
みなさん、おはようございます。
外国人人材紹介会社
TOHOWORKの和田です。
先日、弊社に出版社から電話が掛かってきまして、是非取材をさせてくださいという依頼でした。
私どものホームページを見てくださって、弊社の会社理念に興味を持ってくださったそうなのです。
とてもうれしい限りですっかり舞い上がっていました。
しかし、30分ぐらい話を聞いた最後に一つ条件があるといわれました。
なんとなく嫌な予感はしたのですが、見事に的中!!
そうです、取材料をいただけないかというお話でした。
ビジネス雑誌に載るんだそうですが、書店には置いていないマイナー?なもののようで宣伝広告になるのかも分からない雑誌インタビューに7万円出すように言われたのです。
弊社がその出版社に問い合わせて雑誌の掲載をお願いするのなら掲載料をお支払いするのは当然だと思うのですが、掛かってきた電話で「インタビューさせてくれないか」「取材料も払ってくれないか」と言われても「なんでそうなるの??」と疑問に思ってしまいました。
インタビューを受けていらっしゃる企業さんもたくさんあるようなので詐欺とかではないとは思うのですが、「今はお受けできません、また機会があったらお願いします」と言って電話を切らせていただきました。
うまい話はないもんだなと改めて痛感した出来事でした。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今日お話ししたいことはそんなことではなくて、「外国人雇用のメリットと成功させるためのポイント」についてご紹介していきたいと思います。
外国人を雇用することに踏み切れなかったり、雇用した後のことを心配に思われている方はたくさんいます。
弊社にお問い合わせくださる企業様もまずはそこを質問してこられる方が大半です。
今日はその辺りのことをご説明させていただきます。
|中小企業が外国人を雇用するメリット
企業が外国人を雇用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
日本の大学等を卒業した外国人留学生や海外から優秀な外国人を呼び寄せて採用した企業からよく聞く、外国人雇用のメリットとしては次のようなものが挙げられます。
◆日本人社員よりも、仕事に対して真面目で自身の専門技術やキャリアの向上に積極的。仕事を覚えるのも早い。
◆日本語や英語をはじめとした外国語能力に長け、海外ビジネスのセンスがあり、自社の海外戦略に即戦力となる専門能力も高い
また、こような直接的なメリットに加えて、外国人雇用は共に働く日本人社員にも良い影響を与えるようです。
たとえば、日本人社員から「優秀な外国人社員が側にいることで、自然とグローバルなビジネス環境を意識するようになり、外国語や高い専門技術の習得に積極的になれた」といった意見や、「日本のビジネス習慣に不慣れな外国人社員を気遣うことで、日本人社員全員が自然と助け合うようになり、職場の団結が深まった」という声が多く挙がっています。
|中小企業が外国人雇用を成功させる重要なポイントは?
では、外国人雇用を成功させるための重要なポイントはどのようなものでしょうか。
初めて外国人を雇用した企業がよく戸惑うのが、彼らのキャリアパスや能力評価制度への強いこだわりです。
現在の日本では、大手日系・外資系企業を除いた多くの中小企業が効果的な人事評価制度を導入・整備しておらず、適正な評価制度に基づいた昇進や昇給など、外国人社員が納得する処遇が行われていません。
日本人に比べると外国人は全体的に自身のキャリア向上に貪欲で、そのために努力も惜しまず真面目に働く人が多いのですが、その分、将来の昇進や昇給などキャリアパスが明確化できなければ不満が募り、優秀な人材であればあるほど不満が高じて最終的に退職に至る、というケースが少なくありません。
また、日本企業で働く外国人の多くは昇給や昇給を含む評価制度に不満を感じているというデータもあります。
このような点から、中小企業が優秀な外国人労働者を雇用して定着させるためには、効果的な人事評価制度を導入することが最も重要なポイントの一つだと言えるのではないでしょうか。
【外国人材アンケート・日本企業に対する不満(中小企業)】
①給与が低い、給与がなかなか増えない(34%)
②希望する仕事に就けない(24%)
③昇進する見込みが感じられない(22%)
④労働時間が長い、休日を取りにくい(22%)
⑤キャリアパスに対する考え方が会社と自分とで異なる(20%)
⑥期待される役割や仕事の内容が会社から明確に提示されない(14%)
⑦能力や成果に応じた評価がされない(12%)
⑧外国籍であることなどの社員の個性が軽視される(12%)
⑨外国人社員が経営幹部に登用されない(10%)
⑩業務時間以外の付き合いが多い(10%)
⑪職場の上司や同僚との人間関係がうまくいかない(10%)
⑫仕事や生活上の悩みについて相談できる相手がいない(8%)
⑬仕事の進め方が文書化・明示化されていない(6%)
⑭思ったよりも日本語能力を求められる(2%)
出典:経済産業省2015年度アジア産業基盤強化等事業「内なる国際化」を進めるための調査研究報告書