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従業員としての日本人と外国人の違いを知る③ - 株式会社TOHOWORK

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従業員としての日本人と外国人の違いを知る③

カテゴリ: コラム 公開日:2019年02月20日(水)

こんにちは。

 

外国人材紹介サービス

株式会社TOHOWORKの和田です。

 

今日の東京は昨日とは打って変わってとても天気がよく昼過ぎには18度まで気温が上がるそうですね。

まあこの春のような暖かさは今日だけのようですが。。。

花粉の季節が本格的に到来してきた感じもありますので、そろそろマスクをして外出しなければなりません。

不動産屋さんなどは今日がお休みのところもあると思いますので、お出かけするのもいいかもしれませんね。

 

 

 

さて、それでは今日のテーマです。

今日も昨日、一昨日に引き続いて「日本人と外国人の違い」についてお話していきたいと思います。

 

 

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今日も事例をもとに、ご紹介していきますので外国人を雇用されている、これから雇用する予定がある方は参考にしていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

CASE STUDY② 春節の知識がないばかりに・・・

 

  コンビニエンスストアを5店舗展開している乙産業は、今後のさらなる発展のために、管理部門を強化することにした。

 そこで、中国人アルバイト従業員が多いこともあり、「管理部門担当者」として2名(劉氏と張氏)の新卒中国人(中堅私立大学経営学部卒業)を雇用した(9月入社)。

 劉氏らの在留資格は、「留学」だったので、乙産業の「管理部門担当者」として勤務するために、劉氏らは、「技術・人文知識・国際業務」への在留資格変更許可申請をし、1度の入管当局からの「追加資料提出通知」を経て、許可(在留期間3年間)を得た。

 その後、劉氏らの勤務態度は、真面目かつ優秀だったが、正月休み明けに、2月上旬から1週間の休暇を取りたいと直属の上司Aに要望した。

 ところが、Aが、新入社員がそんな平日に長期休暇を取るのは自己中心的であり常識の範囲外だとして厳しく対応したところ、劉氏と張氏は、Aに辞職届を提出して、1月一杯で退職した。

 

 

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解説

 

このケースにおいて真面目かつ優秀な勤務態度だった劉氏と張氏が、上記のような休暇要求をしたのはどうしてでしょうか。

表面的な判断だけで、単に「外国人は、自己中心的だから」ということで片づけてしまうことは少なくないと思われます。

しかしながら、一見すれば自己中心的に思える外国人材の行為は、単に「自己」に基づくものではなく、「文化」的背景に基づくことが多いです。

今回のケースの場合は、中国の正月(下記、「春節」とします)が、日本の正月とずれていることが大きな原因でした。

中国にいたらわかりますが、12月31日も1月1日も、ほとんど平日と変わりません。

したがって、中国人にとっては、日本の正月「休み」をもらっても、それは単なる「休み」であって、年に1度の「祝日」というわけではありません。

また特に、中国にいる家族は、年に1度の「春節」の時期に帰ってきて欲しいということもあります。

今回のケースで問題だったのは、劉氏と張氏の直属の上司であるAが、理由も聞かずに彼らの休暇願を「自己中心的である」と決めつけて拒否したことです。

つまり、Aがしっかりと彼らの休暇願の理由を聞いた上で、会社の事業を理解させて、2人の休暇の時期をずらしたり、期間を短くしたりする等の配慮をするか、もしくは、実務の運営上、この時期に休みを取れないということであれば、きっちりと理由をつけて言うべきだったということです。

外国人材の自己中心的行為と思われるものの多くは、「自己」ではなく「文化」に基づくものが多く、彼らにとっての必然性のあることです。

したがって、頭ごなしに否定すると、「外国人材自身を否定すること」になり、人材としての彼らを失うことになりかねません。

しかしながら、この点で重要なのは、必ず外国人材の事情に合わせなければならないということではありません。

ただ、それが可能であれば一定の配慮をすべきであり、それが無理ならその理由を具体的に告げればよいだけです。

そして、このような対応をしても、まだ当初通りの休暇願を続けるのであれば、そのときは自己中心的行為として厳しく対応するべきでしょう。

 

 

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