在留資格の提出時期
こんにちは。
外国人人材紹介サービス
株式会社TOHOWORKの和田です。
昨日は同業者の社長様と食事をご一緒していただき
色々とためになるお話をお伺いすることができました。
少々調子に乗って飲みすぎたため、2件目の飲み屋で携帯電話を忘れてくるという失態を犯してしまいました。
お陰で今日は全然仕事になりません。
一日中携帯電話を持っていないなんて中学生以来のことかもしれませんwww
仕事でも使う携帯電話、ないと本当に困りますね。
さて、では今日のテーマに移りましょう。
今日は「在留資格の提出時期」について事例を交えながらご紹介していきます。
|CASE STUDY⑥ 「現在審査中です」
カテゴリー2である甲洋行株式会社は、日米間の貿易を主たる業務としている。 急ぎの商談があったため、マクドナルド氏(26歳/男性/米国籍)を採用し、すぐに米国へ出張させる予定だった。 しかしながら、マクドナルド氏が入管当局に対して行った在留資格変更許可申請(「留学」から「人文知識・国際業務」)に対する結果は、1週間経っても出なかった。また、甲洋行はカテゴリー2であることから、マクドナルド氏の申請について提出していたのは、ほぼ申請書のみだった(主張に関する上申書等は添付なし)。 焦った甲洋行、入管当局にマクドナルド氏の申請についての進捗状況を確認したが、入管当局からは「現在審査中」であるとしか回答がなかった。 そもそも、甲洋行はこれまでの自社で雇用した外国人の申請経験から1週間程度で結果が出ると考えて予定を組んで、マクドナルド氏の航空券も手配してしまっていた。 ところが、さらに2週間経ってもマクドナルド氏の申請結果が出なかった。 そして、この時点でも入管当局からの回答は「現在審査中」だけだった。 結局、マクドナルド氏の在留資格変更が許可されたのは、丁度申請日から1か月後だった。そして、この時点では米国における商談は流れてしまっていた。 |
|解説
今回のケースにおける甲洋行の失敗は、①これまでの自社の「実績」を前提にしてマクドナルド氏の出張予定を組んでしまったことと、②その出張予定を入管当局に上申しなかったことです。
①入管当局への申請「実績」は、絶対視してはいけません。
なぜなら、同時期に多くの申請があれば、当然申請期間が通常よりも長くなりますし、入管当局の幹部審査官の異動があれば、その審査方針も変化するからです。
つまり、入管当局への申請「実績」は、非常に流動的な要素を前提としているのです。
②については、前述のとおり入管当局は特段の事情があれば、結果を早く出すよう配慮してくれることがあります。
重要なのは、申請側の事情は申請側が入管当局に伝えない限り、入管当局は知ることができないという当たり前のことです。
この点、時折、自分たちの事情は当然に入管当局は知っているべきであるとの態度をとる申請人等を見かけますが、このような態度は厳に避けなければなりません。
なお、このケースの場合は、追加資料提出通知もなかったことから②についてしっかりと上申書を入管当局へ提出していたのであれば、マクドナルド氏は予定通り出張できたと予想されます。