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外国人材の「国外」のキャリアステップの場を構築するメリットとは - 株式会社TOHOWORK

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外国人材の「国外」のキャリアステップの場を構築するメリットとは

カテゴリ: コラム 公開日:2019年04月19日(金)

こんにちは。

 

外国人人材紹介サービス

㈱TOHOWORKの和田です。

 

とても過ごしやすい気候になってきましたね。

花粉症の症状もそこまできつくなくとても気持ちがいい日を過ごせています。

外に出れば新入社員らしきパリッとしたスーツにピカピカのカバンや靴などを持った若い人たちがたくさんいるのを見てなぜか微笑ましい気持ちになります。

学校や会社など4月にスタートする日本は世界的に見て珍しいそうですね。

海外では入社式などないと聞いたことがあります。

日本独特の文化がここにもありました。

日本人として当たり前のように過ごしてきましたが仕事柄、外国人と交わることが多いので日本独特のものをよく感じることができます。

 

 

 

さて、それでは今日のテーマに移りましょう。

今日のテーマは「国外でのキャリアステップ」についてお話していきたいと思います。

 

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私が求職者である外国人と面談をさせていただく時に必ず聞く質問があります。

それは「どのぐらい日本にいようと考えるか」という質問です。

仕事をご紹介しても数年、短い人だと数か月で転職をしてしまう人は転職してしまいます。

それは外国人に限らず日本人でも同じことだと思っています。

しかし、日本人と決定的に違うのは外国人は「帰国」をしてしまう可能性があるということです。

結婚、家族、ビザなどさまざまな理由から帰国を余儀なくされてしまうケースがあります。

そのために今現在の状況や考えなどを面談のときに聞くようにしています。

将来のことですから誰にも分からないのですが、現状どのように考えているのかを聞いて色々とアドバイスをさせていただいています。

求職者である外国人材にとっても本当は帰りたくはないが帰らざるを得ないといった状況が往々にしてあります。

もし、受入れ企業側がその求職者の国に支社などがあったらどうでしょうか。

今日はその辺りのことについてご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

CASE STUDY㉙ 部長職より「親」の世話

 

  株式会社甲貿易(以下「甲貿易」とする)は、日本とミャンマー間の輸出入を主な業務としている。そもそも甲貿易は日本と中国間の輸出入を手掛けていたが、競争相手が多かったため業績が悪化していた。

 そんな時に代表取締役であるAの知人の紹介でミャンマー人であるワイヤンミン(WAI YAN MIN)氏(25歳/男性/ミャンマー国籍)が甲貿易に入社した。ワイヤンミン氏は大学を卒業したばかりの新卒だったが、日本語および日本文化にも精通しており何より勤勉である印象をAに与えていた。

 そこでAはワイヤンミン氏を重用すると同時にワイヤンミン氏からの提言をキッカケとしてこれまでの日中間貿易を縮小し、新たに日緬間貿易を立ち上げた。

 すると、日緬間貿易はライバルが少ないこともあり、甲貿易は日緬間貿易で大いに飛躍した。そして、ワイヤンミン氏自身も甲貿易内部で出世していき、入社して5年後には海外取引部長として甲貿易の幹部となった。

 ところがある日、ワイヤンミン氏はAに対して「退職」したい旨を伝えた。Aは驚き翻意を勧めたが、ワイヤンミン氏はの「親の面倒をみないといけない」という言葉に言い返すことができなかった。

 なお、甲貿易はミャンマー現地に拠点を持っておらず、これまでも拠点設立の提案はワイヤンミン氏をはじめ取引先等から出ていたが、いまだAは決断できていなかった。結局、ワイヤンミン氏は残務処理と引継ぎを終えて甲貿易を退職することとなった。

 

 

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解説

 

今回のケースの甲貿易にとって、ミャンマー人であるワイヤンミン氏は必要不可欠な人材であることは間違いないでしょう。

そして、この点について甲貿易の代表取締役であるAもしっかり認識しているからこそワイヤンミン氏を甲貿易の幹部として重用していました。

しかしながら、Aは外国人材が抱えている「見えない問題」(キャリア中断に関する等)についての配慮が足りなかったため、最後にはワイヤンミン氏という貴重な人材を流出させてしまうことになったのです。

 もし、この「見えない問題」についてAの配慮があったのであれば、もっと違った結果が待っていたことでしょう。

外国「現地」へ拠点を作るのは一見「大変」なことに思えますが、既に外国「現地」との関係ができているのであれば、むしろ自然な流れとなります。

したがって、甲貿易のミャンマー拠点設立の機会があったにも関わらず、その決断ができなかったAはワイヤンミン氏という人材を流出させてしまったという点においては誤っていたと評価されるでしょう。

 

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