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「外国人」と「日本人」の双方がいきいきと活躍する日本社会 - 株式会社TOHOWORK

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「外国人」と「日本人」の双方がいきいきと活躍する日本社会

カテゴリ: コラム 公開日:2019年07月31日(水)

たくさんの「難しい」「困った」「どうすれば良いのだろう」が日本中で

 

2015年2月、中国のお正月にあたる春節時、来日した中国人観光客が高額商品から日用品まで大量に購入する風景がさまざまなメディアで取り上げられ、「爆買い」という言葉が誕生しました。

その頃から、英語や中国語が苦手な日本人に代わって、爆買いを支える外国人通訳の姿がいろいろな商業施設で目立つようになりました。

このような状況の中、2020年の東京オリンピックや2025年の大阪万博に向けて、ボランティア活動の増加や各企業のインバウンド需要に対する対策はさらに加速し、外国人観光客にとって便利で魅力のある日本を作り出そうと国を挙げて取り組んでいます。

時を同じくして、少子高齢化や日本の労働人口不足が深刻化し、ホテルなどの宿泊施設、コンビニエンスストア、飲食店、工場、農家などで外国人労働者の受入れが盛んになり、2019年4月には「出入国管理法(以下、入管法)」が改正されることとなりました。

建設、農業、宿泊、介護など14の業種で新たに「特定技能」として外国人の在留資格が認められるようになり、日本における外国人労働者の人口は今後ますます増加することは明らかです。

2010年に861万人だった訪日外国人数は、2018年には3119万人へと急増しています。

また、留学生のパートタイマーを含めた外国人労働者数は同期間に65万人から146万人となって、「改正入管法」で増加する人数を加えると、遠からず日本は約200万人の外国人が働く国となります。

平成から令和になり、日本は身近に多くの異文化が混在する「内なる国際化」に向けて大きく歩みを進めていくことになります。

今まで「グローバル人材」とは、日本を基点として海外で活躍する人材を指してきました。

「内なる国際化」は「グローバル人材」を送り出す側から受け入れる側への180度の転換です。

「阿吽の呼吸」「以心伝心」「言わずもがな」・・・、職場で当然のこととして認識されていたことが、日本でのみ通用していたことだと日々気付くことになるのです。

この変化に急速に取り組まなければならないと理解していても、現状から一歩踏み出せずにいる日本企業の人事担当者、外国人と一緒に働く現場のリーダー、経営層の方々に読んでいただければ思っています。

 

「外国人材を採用したいけれど、難しそうだな」

「外国人材って、労務管理が難しそうだけれど、大丈夫かな」

「すでに外国人材と一緒に働いているけれど、コミュニケーションをとるのが難しい」

「日本人社員と外国人材の考え方の違いってなんだろう」

「外国人材のミスを注意したら翌日からもう出勤しなくなってしまった。どうすれば良かったのだろう・・・」

たくさんの「難しい」「困った」「どうすれば良いのだろう」が日本で溢れかえっている中で、弊社のクライアント企業は、外国人雇用はもとより、雇用後の育成においても成功をおさめ「外国人と日本人が協働する企業」として、外国人にとっても日本人にとっても働きやすい企業というイメージを確立しています。

そんな「外国人と日本人が協働する企業」も、最初からすべて順風満帆であったわけではありません。

さまざまな失敗や苦労と努力を重ね、更なる進化を続けています。

 

私のコラムを読んでいただいて、

「外国人材を採用してみたい!」

「なんだ、外国人と協働することは、そんなに難しいことじゃないな」

「外国人材とのコミュニケーションはこうすればいいんだ」

「なるほど、国民性が違うとこんな発想になるのか」

「今度、外国人の部下を指導するときは、こういうふうに言ってみよう」

というふうな、新たな気付きや発見をし、外国人と日本人が協働する企業が増える一助になればと願っています。

また、外国人材を受け入れる側だけではなく、これから日本の企業に就職したいと考えている留学生の皆さんにも読んでもらいたいと思っています。

日本で就職活動に勤しむ留学生にとって日本語の学習と同じくらい、「日本の会社文化」や「日本人とのコミュニケーション」を理解し、日本で働くことの魅力を再認識することは重要です。

やっとの思いで日本の企業に就職できた多くの留学生が、

「日本語は得意なのにそれだけでは仕事がうまくいかない」

「自分たちと育った文化が違う日本人は何を考えているのかわからないので、コミュニケーションがとりづらい」

「日本の企業ではどんな人が評価されるのかわからないので将来のビジョンが描けない」

などひとりで思い悩み、憧れていた日本を離れ、最終的に帰国という選択肢を取らざるを得ないという事態が発生しています。

親元を離れ、異国の地である日本で必死の努力の末に、日本語を習得して就職したにも関わらず、その努力が日本の企業で報われないことは非常に残念なことだと思っています。

これから日本企業への就職を考えている留学生の皆さんにも日本で就職するにあたって日本語以外に大切なことや、知っておかなければならないことを理解し、これからの活動に役立ててほしいです。

 

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