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外国人労働者との文化の違いを認める、楽しむ - 株式会社TOHOWORK

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外国人労働者との文化の違いを認める、楽しむ

カテゴリ: コラム 公開日:2019年08月01日(木)

こんにちは。

 

外国人人材紹介サービス

(株)TOHOWORKの和田です。

 

今日から8月に入りました。

暑さもピークを迎えているようですので、熱中症予防をしっかり行ってくださいね。

そして、いよいよ特定技能の採用も本格的に動き出してきているようです。

特定技能の登録支援機関としても許可を取得済みですので、ご相談やご質問だけでもお問い合わせください。

 

 

 

日本人を上回る、外国人材に秘められたパワー

 

外国人材を職場に受け入れるきっかけは、企業の規模や職場環境、業種・職種によってさまざまです。

単純な人手不足もあれば、市場や外部環境の変化により、外国人特有の能力を必要としている場合もあります。

近年は、外国人労働者、特にアジア圏からの労働者が大勢日本国内で活躍し始めています。

2016年から外国人専門の人材派遣会社を経営するO氏は、外国人材に大きな可能性を感じたことから事業を立ち上げました。

そのきっかけは、前職で中国国内でのアイスクリーム販売店舗のスタッフ採用・育成に取り組んでいた時の出来事でした。

当初、O氏自身が抱いていたのは、中国人スタッフに対するネガティブなイメージです。

「継続的に働かないんじゃないか」

「笑顔で接客しないんじゃないか」

「物品管理がずさんなんじゃないか?」・・・

こうした印象を持ちながら、日本式のマネジメントでスタッフを管理しようとしました。

日本式のマネジメントとは、「報・連・相を怠らない」「相手の言外にある意図までをくみ取って仕事をする」など、日本では「当たり前」とされている行動を求めることです。

しかし、スタッフたちは、O氏の思い通りには動きませんでした。

たとえば「アイスクリームが入っているショーケースのガラスを拭いてください」と指示を出します。

その指示には、衛生面での雑菌予防や、中のアイスクリームがきれいに見えるようにするためといった意図があります。

その意図を込めて指示を出したところ、中国人のスタッフは、とてもきれいとは言えない雑巾でガラスを拭き始めました。

その態度も、「拭けばいいんでしょ」と言わんばかりに、ガラスの表面をさっとなでるように拭くだけ。

見かねて「なんできれいな布で拭かないんだ」と詰め寄ると、「『拭け』と言われたから拭いたのに何で怒られなきゃいけないんですか」という納得のいかない表情のスタッフ・・・・。

「言っているのに聞く耳を持たない」「仕事へのモチベーションが低い」。

このように感じてO氏がマネジメント方法に困り果てていたころ、現地の管理者として中国国籍の社員を採用し、同じスタッフたちのマネジメントを一任しました。

すると、みるみるうちにスタッフの行動は改善されました。

聞く耳を持たないと思っていたスタッフが、その意図を理解して仕事をするようになり、モチベーションが低いと思っていたスタッフが、前向きに店舗のために働くようになったのです。

それだけではなく、いわゆる日本的な「おもてなし」を意識した接客にも興味を持つようになっていきました。

この変化をもたらしたものは何でしょうか。

それは「中国人の思考に合ったマネジメント」でした。

このケースで言えば、スタッフたちは「ガラスを拭く」という行為に込められた意図が分からなかったために、指示に対して雑な行動を取りました。

それに対し、中国人管理者が行ったマネジメントは、「なぜ」拭くのか、「何を使って」拭くのか、「どのような手順で」拭くのか、行動を細かく規定するというもの。

規定することにより、理由や手順が明確に理解できたとたん、スタッフたちの行動が激変しました。

口酸っぱく指示しなくても、店舗の売上アップに向けたアイデアを出し合い、実践できるまでに成長しました。

マネジメントのやり方を変えるだけで、見違えるほどいきいきと働くようになっていました。

このマネジメントを行ったスタッフは、元日系航空会社のキャビンアテンダントで、日本と中国のマネジメントの違いを理解していました。

つまり、O氏は中国人スタッフに対しての指示の出し方やモチベーションの上げ方を理解できていなかったのです。

O氏は、外国人材のことを理解しようとせず、日本式のやり方を押し付けていた自分の行動を反省し、マネジメントしながらともに働いていくためには、まず「彼らの思考を否定せず、理解する」ことが大切であると学びました。

そして、彼らの変貌ぶりを目の当たりにし、こうも感じていました。

「スイッチが入った彼らの積極性やパワーは、日本の労働者を大きく上回る。彼らのような外国人材が日本に活力を与えるのではないか」。

そのポテンシャルと可能性に魅了され、O氏は外国人材の派遣事業を始めたのです。

外国人材には、彼ら自身の成長だけでなく、「受け入れた企業さえも成長させ、飛躍させられる」可能性が秘められています。

その可能性を引き出すための第一歩は、外国人材それぞれの思考を理解すること。

新規の外国人受入れや、受け入れたスタッフのマネジメントは、「違い」を理解することから始まります。

 

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