上司・同僚とのありがちなトラブル
こんにちは。
外国人人材紹介サービス
(株)TOHOWORKの和田です。
ケース1 |
母国語なら伝えられるのに・・・ 日本語がうまく伝えられず、誤解を招いてしまう |
ケース2 |
「どうしたらいいと思う?」と聞き返されて混乱 質問の意図がわからず、同じことを繰り返す |
ケース3 |
上司・同僚と仲良くなるのってそんなに大切なんですか? 積極的にコミュニケーションをとろうとしない |
ケース4 |
上司との会議日程を同僚と相談し、勝手に変更 相談する順番を間違えてすれ違いが起きる |
|「察してほしい」は通じない
企業内では、外国人材がいても社内公用語は日本語にしている企業がほとんどです。
母国語の使えない状況では、自分の気持ちやその場の状況の適切な説明は、特に在日期間が短い人材には難しいものです。
そのため、日本語の表現による誤解が頻繁に起こります。
また、日本人特有の「察する文化」に慣れず、意図のはっきりしない質問は理解できません。
なぜ怒られているかわからないこともあり、その結果、同じミスを繰り返してしまいます。
職場でコミュニケーションがうまくとれないと、心を閉ざしてしまい「与えられた仕事だけをやる」といったスタンスになってしまうと、コミュニケーションも悪循環に陥ります。
|傾向と対策
外国人材にとって日本語力は最大の壁です。
日本人の上司や同僚の言っていることが理解できないという問題もありますが、自分たちの言いたいことが伝わらないという大きな問題もあります。
何かミスをした時にも、「なぜそうなったか」の状況の説明ができなかったり、説明すること自体が言い訳に聞こえてしまうと考え、言わずに飲み込んでしまったりすることも。
特に初期の段階で、丁寧なコミュニケーションが求められます。
また、指示や指導をするときには、「なぜそれをするのか」「なぜそれはダメなのか」など、理由を明確にするのが基本です。
何か質問されたときに、外国人部下の気づきを促そうと「どうしたらいいと思う?」と逆に質問すると、「質問しているのはこっちなのになぜ質問されるの?」と混乱してしまうこともあるので、この場合も理由を伝える必要があります。
職場でのコミュニケーションについては、初期教育の時点で「コミュニケーションも仕事のひとつ」という意識づけをしておきます。
自分から話しかけたりスタッフの名前を覚えたり、「教えてもらいやすい人材になること」が、自分自身の成長につながると心から理解できれば、素直に動ける人材がほとんどです。
その他にも、「始業10分前には職場につくように」「掃除なども率先して行う」など、当たり前と思われることでも、初期教育で共通認識にしておくと、未然にトラブルを防げます。